2026年03月31日
省エネ建築物がもたらす付加価値「NEBs」をWebで算定可能に 【NEBsリリース第9弾】 「知的生産性」や「健康増進」等の省エネ建築物の付加価値を即時に算定できる「NEBsポータルサイト」を公開
株式会社NTTファシリティーズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:川口 晋、以下「NTTファシリティーズ」)は合同会社デロイト トーマツ(本社:東京都千代田区、代表執行役:木村 研一、以下「デロイト トーマツ」)と共同で、建物がもたらす付加価値を総合的に定量評価する指標を開発し、エネルギー・光熱費削減以外の効果を「Non-Energy Benefits(NEBs™ *1 [ネブズ])」と呼称、NEBs指標および定量化ロジックを2023年12月に発表*2しています。
近年、脱炭素社会の実現やエネルギーコスト高騰への対応が求められる中、建物の省エネ化は多様な業種・地域社会にとって喫緊の課題となっています。一方で、建物の省エネ化はコストを要し、投資回収が難しいと判断されるケースもあります。
こうした課題に対し、NTTファシリティーズは、建物の省エネ化に伴う知的生産性の向上や健康増進、人材確保・定着など、省エネ建築物の新築・改修による効果(NEBs)を算定できる機能を備えた「NEBsポータルサイト」を公開しました。従来、NEBs の算定には多くの調査項目や専門的知見が必要で算定に時間を要していましたが、本機能を利用することでWebサイト上でNEBs 効果額を算定できるようになり、企業の総務担当者をはじめ、自社建物の新築・改修を検討する業務での活用が可能となります。
また、ポータルサイトではNEBs算定機能のほか、NEBsの目的や算定方法、活用方法などに関する解説や活用事例をわかりやすく紹介しています。NEBsの活用促進を通じて、企業や自治体における建物の省エネ化を後押しし、社会全体の脱炭素化への貢献をめざします。
概要
建物の省エネ化を進める際は、投資対効果の説明や部門間の合意形成、さらには地域住民・利用者への説明責任など、多面的な意思決定が求められます。
NTTファシリティーズは、企業や自治体における建物の新築・改修による省エネ化に伴う意思決定に関わる実務を支援するため、「NEBsポータルサイト」を開設しました。本ポータルサイトでは、省エネ建築物がもたらす「健康・快適性」、「生産性向上」、「災害時のレジリエンス」等の付加価値(NEBs)を簡単に定量評価できるNEBs算定機能や、NEBsの考え方をわかりやすく学べる解説、事例集を提供します。
本ポータルサイトが提供する情報発信や各種機能を通じて、企業や自治体のGX/ESG経営の推進に加え、金融機関や投資家との対話・評価プロセスにおいても、NEBsが建物の省エネ化によって生まれる総合的な価値を適切に評価するための共通指標として活用されることをめざします。今後、本ポータルサイトでは、NEBsの社会実装を加速するため、計画立案から実装、さらには事後評価までの意思決定を総合的に支援していきます。
NEBsポータルサイトについて
本ポータルサイトでは、建物の省エネ化に関する検討や意思決定を支援するため、NEBsの目的や算定方法、活用方法などに関する解説、NEBsを定量的に把握できる算定機能、具体的な活用イメージを掴める事例・解説コンテンツを提供しています。
①NEBs算定機能
建物に関する情報を入力するだけでNEBsを算定できる機能で、建物の省エネ化に関する検討や、投資判断・関係者間での理解促進に活用できます。「簡易版」と「標準版」の2種類を提供*3しており、用途や検討段階に応じて選択できます。
簡易版は、会員登録不要で利用でき、建物種別・規模、ZEB性能や構造、オフィス条件などの最小限の情報を入力するだけで、対象建物におけるNEBsの大まかな効果額を試算でき、初期の検討や社内共有などに適しています。
標準版は、より詳細な条件設定でNEBs効果額を詳細に算定することが可能です。簡易版の入力項目のほか、建物の空間・内装や室内の音・光・空気環境などに関する情報を入力することで、より実態に即した効果額が算定可能です。複数案の比較検討や投資対効果の整理など、具体的な意思決定に役立つアウトプットを得ることができます。
算定機能を使用し、省エネ機能を有するオフィス(新築、延床面積20,000㎡、収容人員3,000名、ZEB Oriented相当、RC 造)で試算したところ(図1)、NEBs効果額は約1.9億円/年、EBとNEBsをあわせた効果額は約2.1億円/年と算定されました。(図2)
NEBs効果額は、光熱費削減等による効果額(約2,600万円/年)と比較し7倍以上の効果が見込まれ、特に「知的生産性向上」や「社内啓発」、「健康増進」、「不動産価値の向上」といった効果が大きい結果となりました。
②NEBs活用事例
NEBsの考え方や自社オフィスビルの新築・改修の検討などでの利用イメージを掴んでいただけるよう、本ポータルサイト内に実際の建物におけるNEBs算定・活用事例を掲載しています。
今後、オフィス、研修施設、生産施設、公共施設(庁舎)など、多様な用途の新築・改修案件を取り上げ、それぞれの建物の概要やNEBsの計算値を紹介していく予定です。
今後も最新の取り組みや多様な地域・用途における知見を継続的に追加し、NEBsの具体的な適用方法や活用のイメージを描けるよう、建物の省エネ化に関する検討段階から支援します。
NEBsポータルサイト開設に伴う情報発信の整理
①効果項目の再整理・ロジック更新
12項目のNEBs指標を、既存の「人材価値の向上」、「経費削減」、「企業価値の向上」、「事業への貢献」、「社会的責任の遂行」の5つのグループに整理*4していますが、今回一部指標の位置づけや表現について見直しを行いました。これにより、NEBsが各ステークホルダーに対してどのような価値を持つか把握しやすくするとともに、意思決定や説明の場面における活用を想定した構成としています。
また、これまでに得られた知見を踏まえ、2024年12月のプレスリリース以降、12項目全体を通じて算定ロジックの更新を行いました。
②ロゴ・ブランドカラー
NEBsの価値や概念を視覚的に伝えるためのロゴおよびブランドカラーを新たに作成しました。これらのロゴやブランド要素は、NEBsがもたらす多面的な価値を表現するとともに、本ポータルサイトや関連資料などで一貫して活用できるように設計しています。これにより、NEBsに関する情報発信における視覚的な統一を図ります。
今後の展望について
本ポータルサイトや新たなブランドイメージを通じて、NEBsの理解・算定・活用を一層促進し、建築物分野における投資の質の向上と、企業・自治体・地域社会の価値向上に貢献します。今後も、利用者の声を反映しながらコンテンツの充実を進め、幅広い皆さまとともに、脱炭素と豊かな社会づくりの両立への貢献をめざします。
■NEBsポータルサイトについて(概要)
URL:https://www.ntt-f.co.jp/nebs/nebs-portal/
開設日:2026年3月31日
コンテンツ:NEBs算定機能(簡易版・標準版)、NEBs解説、活用事例紹介など
利用料金:無料
本件に関する報道機関からのお問合せ先
(株)NTTファシリティーズ 経営企画部 広報担当
MAIL:pr@ntt-f.co.jp
本リリースは、NTTグループが展開するGXソリューションブランド 「NTT G×Inno(エヌティティ ジーノ)」※と連携した取り組みです。
URL:https://group.ntt/jp/group/nttgxinno
※「NTT G×Inno」は、NTT株式会社の登録商標です。「NTT GX(Green Transformation)×Innovation」の略称であり、社会へのソリューション提供を通じてGX分野でInnovation(変革)をおこし、2050年カーボンニュートラルの実現に貢献していく取り組みです。